Tencent が Hy-MT2-7B をリリース ── 33言語対応、超軽量1.8Bは440MBで動く
Tencentが多言語翻訳に特化した「Hy-MT2」シリーズを一気に公開した。33言語対応で、一番小さい1.8Bモデルは極限量子化でたった440MBまで圧縮できる。スマホでも動くサイズ感で、これはかなり実用的なラインナップかもしれない。
▸何が変わったのか
Hy-MT2シリーズは「fast-thinking」設計の翻訳特化モデルで、1.8B、7B、30B-A3B(MoE)の3サイズ展開。全モデルが33言語間の翻訳に対応し、複数言語での翻訳指示も正確に追従する。特に面白いのがAngelSlimによる1.25-bit極限量子化で、1.8Bモデルの容量が440MBに抑えられ、推論速度も1.5倍向上する。オープンソースでありながら、7Bと30B-A3BモデルはDeepSeek-V4-ProやKimi K2.6のfast-thinkingモードを上回るパフォーマンスを叩き出している。翻訳指示追従能力を測るベンチマーク「IFMTBench」も同時に公開。一番軽い1.8BでもMicrosoftやDoubaoなどの商用APIを総合的に凌駕するとのこと。
◈前モデル / 競合との比較
前世代となるHY-MT1.5(2025年12月公開)からのアップデート版。競合比較では、DeepSeek-V4-ProやKimi K2.6のfast-thinkingモードを7B以上のモデルで凌駕していると主張。1.8Bの超軽量モデルでもMicrosoftやDoubaoの商用APIを総合的に上回るという、なかなか強気の仕上がり。
◈技術背景と意義
最近のLLMは汎用性が高い一方で、翻訳のような特定タスクに絞るとまだ最適化の余地がある。Hy-MT2はリアルタイム性が求められる実ビジネスシーンや動画字幕に最適化された設計。30B-A3BモデルはMoE(専門家の混合)という仕組みで、パラメータを節約しつつ精度を稼ぐ賢い構成。1.25-bit量子化は、巨大なモデルをエッジデバイスで動かせるレベルまで限界まで削り取る技術。翻訳に特化しているからこそ、ここまで小さくできるというわけだ。
▸こんな人・用途に
・動画字幕のリアルタイム翻訳(WMT26のVideo Subtitle Translation Taskとも提携)
・ビジネス文書の高精度な多言語翻訳
・スマホや組み込み端末でのオフライン翻訳(1.8B + 1.25-bit量子化の組み合わせが強力)
◆入手方法・リンク
HuggingFaceとModelScopeでオープンソース公開中。FP8やGGUF、2-bit、1.25-bitなど様々な量子化版が用意されており、環境に合わせて選べる。またClawHubやSkillHubからダウンロードできる「Hy-MT2-Translator Skill」を使えば、簡単に統合可能。
SOURCE: Tencent (2026-05-11)